先日の八王子市物件の金消契約の際、銀行から売買契約書と重要事項説明書の原本の提示を求められました。銀行も金消時のチェックを厳しくしてきているようです。それについて仲介業者の人と話をしていると、そういった融資状況のなかで、物件購入希望者からの変な問い合わせも多々あるとのことでした。
今回の金消契約を行うにあたり、契約日の1週間前に必要書類リストが提示されました。そこには、過去一度も金消契約時に提示を求められたことがなかった、「売買契約書(原本)」「重要事項説明書(原本)」という項目がありました。
金消契約時に銀行担当者から提示を求められたので、私がカバンの中をごそごそ探していると、仲介業者の人が気をきかせて「コピーならありますよ」と言ってくれました。しかし、銀行担当者は苦い顔しながらも「いや、原本が必要なんですよ。最近厳しくなって」といいながら、私から原本を受け取り、コピーに向かいました。
コピーを待っている間、仲介担当者とこの件について話しました。
私:「原本もちゃんとチェックするんですね。」
仲:「いやー、最近の話ですよ。今までこんなこと無かったですから。2か月前は不要でした。」
私:「原本チェックって2重契約防止のためですよね。買主が持っている契約書の原本をチェックして、事前申告内容と一致してるか見てるんですよね。」
仲:「おそらくそうですね。」
私:「でも、実際、意味あるんですかねー。売主と買主が結託して、金額の異なる契約書2つ作ってたらわからないですよねー。」
仲:「あ、そうですよね。」
私:「でも、まあ、仲介業者が勝手に改ざんしてないことはチェックできるから、それなりに意味はありますかね。」
仲:「そうですね、いまだに変な仲介業者はいますからね。物件購入希望者だって変なのいますし。」
そこからは、物件購入希望者の話になりました。
聞くところによると、いまさらに「1法人1物件のスキームでアレンジできないか」とかの問い合わせがあるとのこと。また、「この銀行と、この銀行には融資打診をしないでほしい(打診すると1法人1物件がバレるから)」なんて依頼もあるようです。
仲介業者曰く、いまだにこういったオーナーがいるのは、こういう要求を受け付けて対応しているグレー(ほぼブラック)な仲介業者も、まだ、一定数いるから、だとのこと。「動く金額が大きいですから、グレーなことに手を染める業者も残念ながら一定数いますよ。免許番号が1とか2(免許更新を1,2回しかしてない)業者は、特に・・・」
私は、信頼できると感じた業者さんとしか付き合わない(可もなく、不可もなくなら付き合わない)ようにしているので、不動産投資を始めた頃に比べれば、ぐっとグレーな人達に合う機会は減っています。ですが、改めて、欲望渦巻く業界において、ちゃんと自分を保っていかなければ、と思う次第。
よろしければ↓をクリックで応援下さい。
