不動産全般

借金は悪という呪縛

 私が最初の物件を購入したのは2013年ですが、その5年以上前から不動産投資法の存在を知っていました。何冊か本を購入して勉強しましたが、その当時は、参入すべきという結論を出せませんでした。借金は悪という呪縛がその理由の一つだったと、今なら思います。

2005年頃、私は株式投資にはまっていました。
マザーズなどの新興市場における、ボラティリティの高い銘柄に一喜一憂しながらも、確実に、少しずつ資産を増やしていました。もっと勉強したくて株式投資の本やサイトを多く見ていると「株式投資で儲けたら、次は不動産投資だ」ということを多くの人が語っていました。その時は、「へー、そういうものがあるのか。まだ早いけど」としか思いませんでした。

その後、本業に集中するためにも株式投資はやめていました。少しづつですが貯まっていく一方の現金資産に対して、有効な資産運用方法がないことに対して焦りのようなものを感じ始めました。ふと、「昔本で読んだ不動産投資というのはどうだろうか」と思いいたりました。2008年くらいのころです。

私が最初に読んだ本はワンルーム投資の本でした。
数百万の投資でワンルームを取得して安定収入を得る方法が簡単に書かれていました。「借金をして購入する」という考えが一切なかったので、全額自己資金で投資することしか頭になく、投資対効果が低いなあと感じました。一棟ものの投資本も読みましたが、やはり借金するという概念がありませんでした。

今思えば、このタイミングで購入開始していればもっと安定して儲かっていたことと思います。私の思考を無意識に束縛していた「借金はしない」「借金は悪」という概念。これこそが本当に厄介でした。

幼少期より親からは借金は絶対にするな、と口うるさく言われていました。また、TVなどのマスメディアにおいて、「借金をして家族崩壊した」「連帯保証人になったばかりに破産した」などといった情報を見ていると、「そもそも借金するなんて馬鹿だなあ」「借金は悪だなあ」と無意識に刷り込まれてしまいます。企業においても無借金経営は素晴らしい、なんて風潮もありますね。

それが大きく意識を変えるタイミングがありました。
具体的な時期は覚えていませんが、あるビジネス本を読んでいた時です。こんなことが書かれていました。
 借入金利より高い利益率を出せない事業はやらない方がマシ
借入金利が1%で1000万借りた場合、その1000万円を事業につぎ込んだときに、利回りが1%未満ならその事業はやらない方がよい、という、至極当たり前のことが書いてありました。私はこれを見てちょっと衝撃を受けました。逆説的に、借金をしても、それを上回る利益率をだせばいいのか、と気付いたのです。本当に、当たり前すぎて恥ずかしいのですが、私はこんなことすらしっかりと考えることをあきらめるほどに、「借金は悪」というものが刷り込まれていました。

そこから自らの意識を改革するのには時間はかかりました。頭でわかっていても拒絶してしまう、怖くなってしまう。何度も何度もシミュレーションをして、最後は、「あとはどうにでもなれ、なんとかなる」と割り切ることでようやく借金をして不動産投資することに自分なりの折り合いをつけられました。

 未だに世間の風潮は「借金は悪」と感じます。
TVでは借金額の大きさだけがクローズアップされた芸能人のカミングアウトが多くあります。その事業でどれだけ収益を得ていたのか、という点は一切考慮されず、ただただ負債を背負った、という悪いイメージを植え付けているように感じます。これでは、無条件に借金は悪であり、借金してチャレンジしていこうという起業家精神の裾野を広げるのを阻害してしまいます。
無借金経営を素晴らしいと煽っている風潮も感じます。経営者視点からすれば、資金効率の悪い経営をしているようにみえます。もちろん、安定産業であればそれでよいのかもしれませんが。

 私は、不動産投資を通じて、借金が悪という無意識の束縛から解放されたのは本当によかったと思っています。ひとつ違う視点で世の中を見ることができますから。(そんなに大したことではないですけどね)



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